マニアックには前節のような話があるにしても、 普通は指数関数と言えば連続になるように 定義するのが歴史的にも正統だし、考えとして自然でもあるだろう。 (最近流行りのフラクタル理論などでは、そうともいえないかもしれないが、 悪の私としてはそこら辺は口をつぐんでおくことにする。)
つまり、「
は、
に近い有理数
をとって、
を計算したものの、
のときの極限」、記号で書けば
(★) 「 が十分 に近づくとき、その近付き方に関係なく はある一定の値に近付く。」
ということを確かめなければならない。これも詳細は皆さんにお任せしよう。 (次の節も参照して欲しい。)
(★)のような議論を効率良くやるための道具が、よく 《 論法》 とか呼ばれるもので、大学初年級の学生にとって難関の一つになっている。 でも、これをやっておけば前節のような混乱を避けることができる、 と思えば、便利なものだと言えるのではないだろうか。