: のシンプレクティック構造と微分作用素の交換関係との関係
: 最初の例:コタンジェントバンドル
: 最初の例:コタンジェントバンドル
は 多様体であるとする。 のコタンジェントバンドル
は、 上のコタンジェントベクトルのモデュライ空間ともみなせる。
すなわち、 の上の点 を決めることは、
上の点 と、 での のコタンジェントベクトル
とを
与えるのと同等である。 を に(余接写像で)引き戻すことにより、
各 には「トートロジカルな」余接ベクトル が
標準的に定まることが分かる。 は (もちろん) に関して滑らかで、
上の 1-形式 を定める。 この議論から、 の座標表示は、
という具合になる。
の シンプレクティック構造とは、
によって定められるもののことをいう。
(この定義のいいところは座標のとり方によらないところと、
が自明であるというところである。
が実際に非退化であること、および、 の具体的な形については、
やはり座標 で
という具合に計算するのが楽であろう。)
平成16年8月24日