エディタのbak ファイルなど、ハードディスクのいらないゴミは 知らないうちにどんどんたまっていくものです。 そうかといって rm コマンドを乱発していると、必要なファイルまで 思わず消してしまったりします。 そんなとき、作業しているディレクトリに
all: clean: rm -f *.bakという内容の Makefile を作っておくと便利です。 (rm の行の先頭は TAB です。)
make clean と打つだけで .bak ファイルを全て消してくれます。
all: の行も重要です。これがないと単に make と打っただけでも make clean したのと同じになってしまいます。
.bak ファイルだけではなくて、いろいろなゴミがでて来る場合には、 次のような Makefile を使えばよいでしょう。
all: clean: rm -f *.bak rm -f *~ rm -f core rm -f \#*\#
たかがゴミを消すだけなのに、わざわざ Makefile を作るのを いぶかる方もいるかも知れませんが、少なくとも次のような利点があるのです。
rm -f * ~
等と打ってしまったら悲惨ですから。)
もちろん、最初にMakefile を作る際にはどれを消すべきか慎重に判断して、 Makefile の打ち間違いもないように気を配らなければなりません。 (慣れないうちは、消すファイルは極力控えめにして、 絶対いらないファイルに限定するようにした方がいいでしょう。)
1年に及ぶ原稿書きの場合など、これがあると無しとでは大違いなのが、 理解頂けるでしょうか。
(※) なお、一般に流布しているプログラムのソースでは、 make clean すると make で作ったものを 洗いざらい消してしまう(プログラムのソースなどの「材料」は消さない) 動作をするようになっています。 ここではそれをちょっと違う用途に「流用」しているわけです。