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論理と集合要約 No.13
第13回目の主題 : 「代表元のとり方によらない」
上の問題の(3)のような状況は、
「写像
は 代表元のとり方によらずにうまく定義される」
と呼ばれてとくに重宝される。
つぎのことは集合の準同型定理とも呼ばれ、線形代数学、代数学などの各分野で
基本的な役割を果たす。
命題 13.1
写像

が与えられたとき、
に同値関係
が、
により定義される。
-
が
によりうまく定義される。
ここに、
は
に関する
のクラスである。
は
と
との間の全単射を与える。
-
を自然な射影とするとき、
は全射と単射の合成写像として分解される。すなわち、
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docky
2016-07-21