2005年10月号の
私の記事についての
訂正とお詫び

2005年10月号の私の記事で、内輪差の記述について、
「前輪の跡が後輪の軌道の跡の内側にくる」(誤)
はまちがいです。正しくは、
「後輪の跡が前輪の軌道の跡の内側にくる」(正)
でした。
お詫びして訂正いたします。


実際の軌道がどうであるのか、 そして、どのように考えれば正しい 結論に行きつくのか。 読者のかたは自分で考えてみると楽しいと思います。

以下はまちがいの「言い訳」ですが、 同時に、皆さんが考えるためのヒントでもあります。

  1. 直線上(道路 x)を十分長い距離走っていて
  2. カーブ。
  3. 再び別の直線上(1の直線と直角な道路 y 上)を十分長い距離進行
という状況を考えます。
の二つを考えて、 Aの前輪とBの前輪、 Aの後輪とBの後輪 をそれぞれ結んでみましょう。 簡単のため、内側の車輪だけを考えましょう。 あるいは、バイクを考えていると思っても構いません。 前輪のみ描くと、次のような軌跡になると想像できます。
内輪差

この図に後輪の軌跡を描き入れてみてください。 交わらざるを得ないはずです。

そこで一番最初の原稿では前輪の軌道と後輪の軌道が「交わる」と書いたの ですが、書きすぎでした。

例えば
内輪差2

のように、しばらく直線を走った後で 後輪が前輪の軌道に追い付く可能性があります。

このような場合には、 「交わる」とは言えず、「接する」という 表現のほうが正しいでしょう。

なにより、ほとんどの人にとっては
「交わるかどうか」
より
「線が内側にくるかどうか」
に関心があります。

そこで本文のように書き換えたのですが、 「前」と「後」を間違えるという 単純ミスを犯してしまいました。