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実数上で定義された関数
の微分について、
一応少しだけ書いておこう。その導入方法はいろいろあるが、
ここではやはり
のグラフにこだわって、《
のグラフの、
における
接線の傾き》と言う観点からみることにする。
のグラフの接線を引くには、グラフ上の二点
と
を結ぶ線の傾き
の
での極限を求めればよい。
(figure)
例によって、極限で
値を定義しようとするためには「その極限が本当に(ひとつに)定まるか?」
ということに注意を払う必要がある。(もちろん、極限が存在するかどうかは
としてどのようなものをとるかに依存している。)この極限が存在する時、
《
は
で微分可能である》と言い、
極限値(グラフの接線の傾きだね)のことを
と書くんだ。
の各点で、
が微分可能なら、
として、
上の新しい関数 が定義できることにも注意しよう。
(プライム()がどこにつくかわかりにくい時には
とも書く。もっとかんたんに、
と書く時もある。)
Yoshifumi Tsuchimoto
2000-04-12