みんな大体気づいていると思うけど、式2で「どんな値でも」というのに ちょっと嘘があるんだよね。実は、 は と似た意味で「不定」 と見倣すのが妥当だ。つまり、どっから見ても筋が通るように 一つの値に決めるのが不可能だ、ということなんだ。 は、 の の時の極限と決められればいいんだけれど、 を に近付ける方法はいろいろある。
等々。なんだか の地点に 二人の人が待ち合わせにいくみたいだ。 片方が遅れて来たり、一緒にいったり、片方がダッシュしてもう片方の 倍の速度で に近付いたり(きっとデートに遅刻しそうなんだな...)
最後の例はちょっと難しいけれど、 が よりもむちゃくちゃに速く に近付く例だ。
前小節で既に言ったように、上のそれぞれの近付け方によって、
がどの値に近付いていくかが変わってしまうんだ。
最後の2例については説明していなかったね。
これを読んでいる皆さんもぜひ をいろんな値に近付けてみて欲しい。 簡単で気の効いているやり方が分かったら 私([email protected])宛に送りつけると私はとっても喜ぶだろう。
とにかく、 は の近付き方によって から までの どんな実数値にもなり得る。 (このことは のグラフを見てみるともっと良くわかるね。
上図で、 のグラフは、x,y が 0に近付くと 軸にヘバリついてくるのが 見てとれるかな?)
だから は不定だ、と呼ばれるんだね。