Frame-Robinson-Thrall による鉤公式は,与えられた Young 図形
上の標準盤の個数(あるいは,対応する対称群の既約表現の次元)
を与える公式である.この鉤公式は,ある種の平面分割の多変数母
関数を与える Gansner の公式から導かれる.この講演では,対称
関数環上の作用素を利用して Gansner の公式の別証明を与え,そ
の議論を一般化することにより,Gansner の公式の (q,t) 変形を
与える.さらに,d-complete poset に対する Peterson-Proctor
の鉤公式の (q,t) 変形(予想)を紹介する.