多くの1粒子系において、磁場を作用させるとその基底エネルギー (ハミルトニアンの最低固有値)は増加するが、 フェルミ統計に従う多粒子系におい てはしばしば逆の現象が起こる。 このことに関連する話題として、基底エネルギーを 最小化する磁場の値を求める問題(flux phase problem)の、 1次元ハバード模型に おける結果について報告する。 時間があれば、系に作用する磁場と基底状態のスピン との関係についてもふれる。