第6回目の主題 :
次のグラフは の点を「ランダムに」選んできて作った数列の
折れ線グラフである。
(グラフはまでしかないが
このあとずっと続いていると想像して頂きたい。)
このような数列は一般にはどの数にも収束しない。しかし、
「エエトコドリ」して収束する部分列を取り出すことはできる。
定義に従って判定しようとすると、数列
が収束するか否かはその収束先
の値を前もって知る必要がある。
実際の場面では
を知ることができないのがしばしばである。
有界な単調増加数列ならば、その上限を考えればよいが、
そうでないような数列に対してはどのようにして収束、発散を判定すれば
良いだろうか。それに答えるのがコーシー列の考え方である。
収束のイメージ。 上の図で言うと に対して
以降では
が
からみて上下
未満の誤差に収まっている。
本講義の要約の紙(コレ)は
http://www.math.kochi-u.ac.jp/docky/
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