今日のテーマ:体の同型を数える。
体 上の分離代数的な元 に対して、 の元 が存在して、 とできるのであった。 この は 上分離的に取れる。
体 の拡大体 と とがあるとき、 から への -同型 の数を数えることにより、 の性質がある程度分かる。本日はそんな話。
まず が の単純拡大のときから 考えてみよう。
上の補題は、 が十分大きいときには の 元の数が分離性の判定に使えることを示唆している。 上の補題を何度も用いることにより、次のことが証明できる。
ちょっとトリッキーだが、次のことにも注意しておこう。
「大きな体」 に頼ってばかりいると面倒である。 これを排除するために(もちろん他の理由もあるが次のようなものを考える。
体 のガロア拡大 が与えられたとすると、 上で として使っていたものの代わりに 自身を使えることが わかる。