代数学III要約 No.13
ガロア対応の例
例 13.1


![% latex2html id marker 1075
$ (\sqrt[3]{11}, \omega), \quad K=$](img3.png)

.
(但し

).

は

のガロア拡大である。
ガロア群

の生成元としては
で定義される

がとれて、
を満たす。ゆえに、

(3次の対称群)

の部分群は

と

のほかに:
- 位数
のもの 3つ。(
,
,
).
- 位数
のもの 1つ (
)。
それらに対応する中間体は
例 13.2


![% latex2html id marker 1130
$ (\sqrt[4]{3}, i), \quad K=$](img25.png)

. (但し

.)

は

のガロア拡大である。
ガロア群

の生成元としては
で定義される

がとれて、
を満たす。ゆえに、

(二面体群)

の部分群は

と

のほかに:
それらに対応する中間体は
問題 13.1

とおく(

の

乗根)。

![% latex2html id marker 1211
$ (\sqrt[5]{2},\zeta_5)$](img48.png)
と

のあいだの中間体で、

上拡大次数が

のものを

つ以上求めよ。
◎ 二重根号
とおく。このとき、
の
上の最小多項式は
である。
の最小分解体
は

を部分体として含む。
- ガロア群


の元
で、
,
を満たすものが存在する。
-
.
-


で、

.
-

を満たすような
は存在しない。