No.10 で (2),3,4次方程式の解法について述べた。 これは のような具体的な多項式の 根を求めると見ることもできるが、別の見方もできる。すなわち、 (2次方程式の場合で言えば)多項式
上の例は一般の次数の「普遍多項式」の場合にまで拡張できる。
ガロア拡大で、そのガロア群が巡回群であるものを巡回拡大と呼ぶ。 上の命題は、「普遍的な」3次方程式の分解体が巡回拡大の繰り返しで 得られることを述べている。4次方程式についても同様のことができる。
有理関数体が出てきたついでに、次のことについても言及しておこう。