今日のテーマ: 既約性の判定
今回は少しガロア理論の本筋からは外れる。 これまで、個々の例の多項式の既約性について証明なしに議論してきたが、 だんだん不自由になってきたのでここでまとめておくことにする。
代数についてよく学びたい人のための注: 今回の議論は とその商体 に関してのべるが、 一般の UFD とその商体 に関しても同様なことが成り立つ。
次の命題は多項式の既約性判定の際に整数係数と有理係数の差を うまく処理してくれる:
が、ある素数 に対して、次の二つの性質をもつとする。
次のこともよく用いる。
が既約 が既約.