写像
があると定義域の集合は
の
値によってクラス分けされるのでした。
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第11回目の主題 :
集合
をクラス分けする際、「クラス分けの表」を書くのは面倒である。
ほかの有力な手段として、「同値関係」を導入する方法がある。
(
を
で割った余り)で定義するとき、
一般に、集合
にクラス分けが定まっているとき、
と
同じクラスの元全体の集合を
とか
と書く。
(クラス分けがいろいろ出てきて区別が必要なときには、その都度
とか
添字をつけて区別するのが良かろう)
字面だけみると、面白いことが起こる。
例えば、上の例では
等々。
クラスは、元来は集合であるが、これを一つの元と改めて思い直すことにより、
のクラス全体の集合を考えることができる。これを
のこのクラス分けに関する商集合といい、
クラス分け
と書く。
上の例では、
上の問題のように、「同じクラスか否か」のほうが先に分かっていれば、 それをもとにクラス分けができる。これが同値関係の考え方である。
上で、
と
が同じクラス、といちいち書くのは面倒である。そこで、
や
のような記号を用いて書くことが多い。
いずれにしても、勝手な規則で
「同じクラス」を定めようとしても、
うまく行かない。
うまく行くために必要な事柄を集めたのが、同値関係である。
同値関係は、同じクラスかどうかの判定のルールがきちんと機能するためのルール (「ルールのルール」)である。 &dotfill#dotfill;