行列 の分解 は 「どのベクトルを活かすか」、「どのベクトルは潰すか」を 決めていると考えることができるのでした。 の定義域 のうち、 個(の一次独立な)ベクトルが 生き残り、残りの 個(の一次独立な)ベクトルが潰れます。 (等式 は「次元定理」として知られています。)
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正則行列とその逆行列。
正方行列 の逆行列を求めるには、つぎの3つの方針がある。
逆行列は連立方程式を解くのにも使える。
◎連立方程式と行基本変形。 上の例の方程式を解くには、(高校時代の言葉では)「加減法」を用いれば 良いのであった。
ここでは、(教科書に合わせて)線形方程式の基本変形という言葉を用いることにする。 じつは、線形方程式の基本変形は行列の左基本変形(行基本変形)と対応する.
例11.1のように解がひとつだけ決まるような 連立方程式は気持ちがいいが、解が複数あったり、ひとつもなかったりするような 方程式も扱う必要が生じる。 たとえば、ベクトルの一次従属性を判定するためにも必要になるのであった (No.3参照)。 具体的には、 ベクトル
の一次従属性を判定するためには、
という方程式を解くのであった。
このような方程式についても、基本変形について議論できる。詳しくは次回(の予定。)
の逆行列を求めよ。行基本変形、列基本変形の いずれを用いても良いが、求め方も明記すること。
を前問の逆行列を用いてとけ。