III+1/2
前節までに、いろいろなタイプの「非可換なオブジェクト」がでてきた。
たとえば、
- フォンノイマン環、$C^*$-環
- (一般の)非可換環
- スキーム上の非可換環の層
等々。これらのオブジェクトを同じ土俵で扱えるようにしておかないと、
あとあと不便であろう。
環論で言えば環の表現の圏を考え、
スキーム論で言えばスキームの上の層の圏を考えることにより、
環やスキームの理論をアーベル圏の話に置き換えることができる。
そこで、この稿では、非可換なオブジェクトをそれら abel 圏として捉えることにより、
「非可換なオブジェクト」の見方をそろえておくことにしたい。
だが、これは以前に書いた私の原稿があるので、
その html版で
済ませることにする。